コロナ禍におけるアーティスト達の葛藤

2020年という年は、アーティストだけでなく、人類全体のとって大変な年になりました。まさか世界中で同じ苦しみを味わうことになろうとは誰も想像しなかったことでしょう。日本の音楽界もご多分に漏れず、イベントは制限され、ライブミュージックに向ける社会の目も日に日に厳しくなっていく中で、アーティストの皆さん、本当ご苦労だったかと思います。

さて、そんな中

曲がかっこよかったのに・・・
演奏技術が高かった・・・
独創性、個性的だった・・・

コロナ禍において、いったいどれだけのアーティスト達が表舞台から消えてしまったのでしょうか?。実際、2020年から2021年にかけて、数多くのアーティスト達が解散、または活動休止に追い込まれました。

あるものは、夢の舞台だったホールでのワンマンライブで、あるものは、SNSでの簡単な挨拶で、そしてあるものはコロナという大敵に抗い、もがき苦しみながら解散したのです。

音楽的には優れたパフォーマンス能力、タレント性に溢れた『華』を持ち合わせながらも道を諦めなければならなかったアーティスト達。

そんな「実力があるのに解散してしまった、もったいなさすぎる」アーティスト達に筆者はどうしても焦点を当てないわけにはいきません。正直、ブレイクするまでには至りませんでしたが、確かに東京の音楽シーンを熱狂させ、海外から注目を集めた凄腕アーティストばかりであることには変わりありません。都会の路地裏をちょっと歩けば出会えた、通な「店」ならぬ、通な「アーティスト」なので、是非一度聴いて見てください。

彼らの内なる思いを感じながら楽曲を聞き返してみると、きっと今まで感じた景色とは違った景色が見えてくるに違いありません。今までお世話になったアーティストの皆様へ感謝の意味を込め、

1ファンから見た、絶対倶楽部の魅力

について考察させて頂きたいと思います。

絶対倶楽部(2016-2020.9.13解散)

東京吉祥寺を起点としたガールズメタルバンド。Vo天鶴、Key瑠美奈、Baがっしゃん、DrのTohko、Gtムーサンの息の合った5人組のテクニカルなバンドの特徴は、

和を意識したサウンドと、どこか大正時代のモダンな雰囲気想起させるような、遊び心に溢れる曲作り

で、

「強気な女子だけが入部を許された絶対的ガールズバンド」

という一見何のことかわからないキャッチフレーズを掲げながらも、実は超絶テクニカルな楽器隊とクリーンボイスとグロールを自由自在に繰り出すVo天鶴の掛け合いは、日本のみならず海外のメタルファンにも人気の高いガールズバンドでした。

特に印象的なのが、楽器隊の登場の仕方。Keyで副部長を名乗る瑠美奈が操る独特で癖のある旋律は、ライブを見た人には絶対に忘れられないメロディーなはずです。

特徴その1

コミカルで可愛らしいメンバーの登場シーン

ジャンルとしては、進化したプログレッシブメタル、とでも言えばいいんでしょうか。

メンバー個々の演奏スキル、パフォーマンスも非常に高いので、

どんなタイプのイベントに出演しても必ずフロアを支配することができる、音楽マニアにはたまらない雰囲気の持ち主でした。
特徴その2

見た目に似合わずプログレッシブなメタルサウンド

絶対倶楽部の最高傑作、「夢幻大スリラー」

しかし、解散は突然やってきました。2020.9.13に行われたラストライブは、お膝元の吉祥寺Club Seataで無観客という形で行われましたが、会場の外にはその模様を少しでも傍で見たいと思った聴衆が集まり、配信ライブは海外からも沢山の観客が涙しながら視聴したのです。あまりにも悲しく、切ないラストライブでした。

ファン誰もが泣いた

歴史に名を刻んだ「ゼックラ」渾身のラストライブ

夢は引き継がれる

しかし、泣いてばかりはいられません。彼女たちは一人一人次に向けて出発し始めました。Baのがっしゃんは「青色壱号」DrのTohko、Vo天鶴は新バンドSaiseigaとしての新しい活動を開始しています。

彼女たちの今後を期待しましょう。

Ba一ノ瀬がっしゃんのバンド   ← こちらから

Vo天鶴のバンド ←こちらから

Winking Owl (2012-2020.07.26)

2020年、個人的にもっとも衝撃を受けたのがこのバンド。


発見するのが遅かったせいか、ライブもガイドも都合が全く合わず、結局一回も身に行けなかったが、winking owlのライブが見たいと言われたことが何回もあります。

大きなフェスにも出演して、対バンした相手も今や時代の主役となっている

Dizzy SunfistやPASSCODE、Special Thanks、OneOkRock、Fear,and Loathing in Las Vegasなど、ビッグネームのオンパレードですが、彼ら自身は、結局夢を掴むことはできませんでした。

しかしそんな中、コロナ禍での突然の活動休止宣言。ファンもきっと絶望したに違いありませんが衝撃の大きさに反比例するように、その報告はSNSとオフィシャルからの簡単なあいさつ文で終わってしまいました。

とにかくリアクションが少なすぎる・・・・

あまりにも反応が薄いので、winking owlの活動休止を後から知ったファンも多かったのではないでしょうか。ワーナーという日本屈指のレーベルに所属しながら、地味な最期を遂げたこの事例は、

インディーズアーティストにとってもはやメジャーに行くことが、あまり意味をなさない時代がやってきたと思えてなりません。

日本のParamore

VO Luizaの能力を全面開花した衝撃の楽曲

POPでYomaのセンス

不動の地位を確立させた楽曲

メディアの露出もあった

BSテレ東 ドラマ『歌舞伎町弁護人 凛花』主題歌

これほどの楽曲センスが良くても、様々な理由で解散の文字は確実にバンドマンに近寄ってきます。海外からもWinking Owlのライブはどこでやっているのか?日本にいるのに、Winking Owlのことを知っている人が殆どいないのは正直がっかりした。という声を沢山頂きました。

そんな彼らですが、様々な形でセカンドキャリアとしてのミュージックライフをスタートさせます。これには少し安心しました。

Luiza music

Luizaは自身の音楽活動拠点をYoutubeとインスタグラムに移し、新曲を少しずつアップさせたり、たまにインスタでアコースティックのライブを開催していますので是非、youtubをチェックして、彼女をフォローしてあげてください。

さわやかなポジティブソングに仕上がっていて、朝にぴったりな、朝活ソングです。

Yoma

Yomaは表舞台からは一旦は身を引いたものの、裏からバンドマンたちをバックしています。そんな折に、Unwaveの新曲「Get Over」を提供しています。彼の楽曲センスも非常にレベルの高い状態を保っています。

聴いてもらえばわかるのですが、どことなしかWinking Owlの香りが漂ってくると感じるのは私だけでしょうか?

最後に

どうでしたでしょう。今日は2組のアーティストをご紹介しました。どちらもいつメジャーデビューしても遜色のない素晴らしいアーティストです。そして何よりも海外のロックファンにもとても人気がありました。こうしたバンド達が消えていく姿はとても寂しいものがありますね。

さて次回は、インディーズ系パンクロックアイドルの最高峰、爆裂女子とエモいJ-popバンド、vivid undressについて言及したいと思います。

有名になれなかったアーティスト達~Part2でお会いしましょう。

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